建具の豆知識

アルミの錆びはこうやって落とす!すぐに実践できる方法教えます

アルミの錆びはこうやって落とす!すぐに実践できる方法教えます

 

アルミニウムといえば缶ジュースの缶や窓のサッシ、車などに使われている軽くて柔らかい金属です。加工がしやすく耐食性に優れていることが特徴で、私たちの生活に無くてはならない金属なのです。しかし、そんなアルミもさまざまな原因によって錆びてしまうことがあります。

 

ここでは、錆びてしまったアルミを復活させる錆び落としの方法や、錆びてしまう原因、そしてアルミを錆びさせないための方法について詳しく解説していきます。

 

 

アルミの錆を落とす方法

アルミの錆を落とすには身近なものを使う方法、ホームセンターで買えるものを使う方法などさまざまな方法があります、ここからはそれらを手順と共に消化していきます。錆の状態や錆びている箇所によって使い分けることで、より落としやすくなるでしょう。

 

手軽に買えるもので錆びを落とす方法

① 歯磨き粉

錆びている箇所に歯磨き粉をつけて歯ブラシでこすり落とします。錆が落ちたら水で洗い流しましょう。この方法は錆の初期段階で効果を発揮します。

 

② 塩とライム

錆びている箇所が見えなくなるまで塩を振りかけます。その上からライムを絞り、2~3時間放置したあと錆を擦り落とします。錆を落とす際にはライムの皮を使います。ライムの代わりにレモンでも可能です。

 

③ クエン酸

お湯にクエン酸を溶かしたものを容器に入れ、そこに錆びているものを浸けます。そのまま一晩放置し、その後洗って乾燥させます。このとき、酸が溶かしやすい金属製の容器でなく、プラスチック製の物を使用してください。そして、大理石や鉄、タイルなどは溶ける恐れがあるので使用しないでください。また、塩素系の洗剤や製品と混ぜると有毒ガスが発生するので注意しましょう。

 

④ じゃがいもと食器洗剤

半分に切ったジャガイモに洗剤を浸すことで錆を落とします。浸した面を錆びている箇所につけて数時間放置することで、錆を浮かせて取ることができます。繰り返し行う際は使ったジャガイモの断面を切り落として使ってください。

 

⑤ 酸性洗剤

ガラス瓶に酸性洗剤の原液を錆を落としたいものが浸かるぐらいまで入れます。15分ほどで錆が落ちるので、すぐに台所洗剤に浸け置きしてください。その後は、水洗いして、乾燥させます。

 

⑥ お酢

お酢を染み込ませた布を錆びている箇所に当てて数時間~1日放置します。その後歯ブラシで擦り落とします。錆びている箇所に直接お酢をかけても効果的ですし、錆びているものが小さい場合はお酢に浸け置く方法もおすすめです。

 

⑦ コーラ

コーラを錆びている箇所に塗って歯ブラシで擦ることで落とすことができます。しかし、そのままにしておくとベタベタしてしまうので、水で洗い流すことを忘れないようにしましょう。

 

ホームセンターや通信販売で買えるもので錆を落とす方法

① 紙ヤスリとクリアラッカー

400番の紙ヤスリで錆を削ることで落とせます。デコボコしている錆の場合は先に金属のヘラなどで削り落としてから行いましょう。削った部分はアルミがむき出しになってしまっているので、クリアラッカーを吹いて表面を保護するとよいでしょう。

 

② 電動研磨機

できるだけ目の粗い砥石から使い、少しずつ段階を踏んで目の細かい砥石に変えていきます。仕上げの際に紙ヤスリを使って表面を整えましょう。表面が平らになります。

 

③ 錆取り剤

強力な錆取り剤の場合は効果的です。しかし、正しく使用しないと人体に悪影響を及ぼす危険もあります。説明をしっかりと読んで希釈などの使用手順を守って使用しましょう。

 

シチュエーション別錆び落としの手順

① シャッターの錆

錆び取り剤を使って錆を落としましょう。このとき、布ではなくワイヤーブラシを使って錆を擦り落とします。錆と一緒に塗装も落ちてしまうこともあるので注意してください。

 

② 車のホイールの錆

まず、ワイヤーブラシで大まかな錆を落としておきます。そして錆取り剤を使って残った錆を落とします。その後、コンパウンドと紙ヤスリを使って表面をならして、コーティング剤でホイールを保護します。最後にクリアラッカーを吹くことも忘れないようにしましょう。

 

③ キッチン用品の錆

まずは金属のヘラで錆を削り落とします。そして鍋に水をいれて火にかけ、よごれをうかします。その後金属たわしやナイロンのたわしで洗います。

 

アルミが錆びてしまう原因

アルミが錆びてしまう原因

 

錆びにくいことが特徴の1つでもあるアルミニウムが錆びてしまう原因は何なのでしょうか。ここからは、アルミが錆びてしまう原因とそれによって起こりうるトラブルについて解説していきます。

 

どうして錆びてしまうのか

アルミが錆びてしまう一番の原因は、ホコリ・チリ・すす・砂・排気ガス・潮風などの汚れが付着することです。付着した汚れを掃除しないでそのまま放置してしまうと、大気中の湿気や雨によって汚れが「腐食性水溶液」というものに変化してしまいます。その結果、この腐食性水溶液はアルミの表面にある酸化膜というアルミを守っている膜を溶かし、アルミ本体を錆びさせてしまうのです。

 

また、アルミサッシの周りに木材が使われている場合、錆防止のために塩素イオンなどが注入されていることがあります。アルミにとってこの塩化イオンは腐食成分となるので、木材が雨などにより水分を極度に含んでしまった場合、ビス穴が錆びてしまう原因となるのです。そして、工事中に強アルカリ性の溶液がアルミの表面に付着することでも錆が発生することもあります。

 

これは、モルタルやセメント液などが強アルカリ性であり、特に海水の塩分を多く含んだ砂がモルタルに使われている場合、錆が発生しやすくなるのです。また、ガスによってもアルミは錆びてしまいます。給湯器から排出される排気ガスがアルミにかかると錆の原因になります。ガスに含まれる硫黄酸化物、窒素酸化物が雨水と化学反応を起こし、アルミを錆びさせてしまうのです。

 

このように、アルミが錆びる原因にはさまざまな要因があるのです。しっかり、どうして錆びやすいのかを理解しておくことで対策ができるでしょう。

 

アルミを錆びさせないためにしておくこと

アルミを錆びさせないためにしておくこと

 

アルミを錆びさせないために事前にしておくことについてご紹介します。まず、錆びるのを防ぐためにはこまめな掃除しかないということです。そのため、しっかりお手入れ方法をマスターしましょう。

 

アルミの錆びを防ぐお手入れ方法

アルミを錆びさせないためのお手入れ方法はどんなものかによって変わってきます。そこで代表的なアルミ製品のお手入れ方法を紹介していきます。

 

① 鍋の場合

鍋の場合は、余熱が残っているうちに台所用の中性洗剤とスポンジを使って洗います。しつこい汚れがある場合はお湯を入れて汚れを浮かしてからもう1度洗います。このとき、傷がつくので、たわしやクレンザーで洗うのは避けましょう。また、水分を乾かすために、空焼きはしてはいけません。鍋を焦がしてしまう場合があるます。そして、収納する際は極力重ねないようにして保管しましょう。

 

② アルミサッシの場合

こまめな水洗いが基本です。溝の汚れも見逃さないで歯ブラシなどを使って掃き出しましょう。水洗いで汚れが落ち切らなかった場合は中性洗剤を水に少し含ませて軽く洗い流すと良いでしょう。湿気によってアルミサッシやガラスに水滴がついているときは新聞紙で拭きます。新聞紙のインクにはガラスをきれいにする効果があります。

 

そのとき、新聞紙でアルミサッシを擦ると、表面が傷ついてしまうことがあるので気をつけてください。アルミサッシを磨くときは研磨剤の含まれていないワックスを薄く伸ばして乾いた布で拭き取るようにしましょう。アルミサッシにホコリやチリが付着してしまうと錆の原因となってしまうので、メンテナンスを行うことも大切です。

 

回数は場所によって変わってきて、以下がその目安です。

 

  • 臨海・海岸付近:年に1回~6回
  • 工業地帯:年に1回~3回
  • 市街地:年に1回~2回
  • 田園地帯:年に0回~1回
  •  

    あくまで目安であり、汚れが付着する量によって回数は変わってくるので、注意しましょう。

     

    ③ バイクや車の場合

    バイクや車の場合はこまめな洗車を心がけることが錆を防ぐ基本です。洗車の後、金属用の錆防止剤を塗り、1か月から2か月に1度程度ケミカル剤を使って拭くようにしましょう。

     

    業者に依頼することも考えてみましょう

    ここまでアルミの錆落としの方法について詳しく説明してきましたが、長年放置されたままだった箇所などの錆は強力で、自分の力ではどうしても落としきれないこともあります。そういったときには、専門の業者に依頼することを考えてみてもよいかもしれません。プロ用の機材を使った職人の作業によって、よりきれいに仕上げてくれるでしょう。

     

    錆を落とすものや業者によって金額や施工期間も変わってきます。1度電話してみて詳しい内容を聞いてみるのはどうでしょうか。

     

    まとめ

    以上がアルミニウムの錆を落とす方法と錆びてしまう原因、そしてお手入れの方法でした。アルミは軽くて錆びにくいなどの多くの長所がある素材ですが、逆に1度錆びてしまうと落としにくいという短所もあります。

     

    そのため、日々の掃除やお手入れがとても重要となるのです。鍋は使った後しっかり洗うことが大切であり、錆びてしまった鍋で料理を作るのは衛生的にも悪影響が出てしまうので気をつけてください。

     

    アルミサッシは内側より外側の方がホコリやチリが付着しやすく先に錆びていきます。外から見える部分なので見た目にも良い印象をあたえません。

     

    頻繁に掃除をして年に数度のメンテナンスも忘れずに行うことをおすすめします。バイクや車もこまめな洗車やメンテナンスは面倒だと思ってしまいがちですが、錆びてから対処するほうがより大変なのでしっかりお手入れをすることで防ぎましょう。

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