建具の豆知識

引き戸?開き戸?

私たちが普段使用するドアの中でも、代表的なものが「引き戸」と「開き戸」です。普段はその違いについて考える機会は無いかも知れませんが、ドア交換をご検討されているのでしたら、その二つを比較してより好ましい方を選ぶようにしましょう。ここでは、その二つのドアの違いについて簡単にご説明いたします。

【引き戸の特徴】
引き戸のメリットとして、場所を取らないという点が挙げられます。可動域が限られているため、障害物にぶつかったり、逆にぶつけられたりといった危険が減ります。また、引き戸は開閉に際して体の動きが小さくて済みます。そのためバリアフリーに向いており、ご高齢の方や車椅子の方などにとっては扱いやすいでしょう。ただし、引き戸には開放感がある反面、気密性に劣るという欠点があります。また、レールにゴミが溜まったり、風が強い日にはガタガタと大きな音を立てることもあります。

【開き戸の特徴】
開き戸は気密性に優れており、近年の気密性の高い住宅と相性が良いでしょう。また、開き戸と比べて使用する扉枠の量が半分になるため、比較的安価で施工する事が可能です。ただし開閉に広いスペースが必要で、体の動きも大きくなるので体が不自由な方には少々扱いにくいでしょう。

このように、ドア一つとってもこのような選択肢があります。どちらの方が優れているということも無く、設置する場所によってどちらを選択するのかが重要になります。例えば玄関は気密性の高い開き戸にして、リビングは開放感のある引き戸にするという方法も考えられます。ドア交換の際は、それぞれのドアの性質も考えて施工してもらうようにしてください。

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